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桜、桜、桜。


 今日も、お墓参りを兼ねて、桜見物に出かけました。

 門前の「ソメイヨシノ」。

 雲頂庵の桜 1.jpeg

 次は、何とも見事な「しだれ桜」です。

 画面の右側に見えているのが「しだれ桜」。左側は「ソメイヨシノ」です。

 雲頂庵のしだれ桜 2.jpeg

 この「しだれ桜」は、納骨堂の前の左右に植わっています。

 今日のところは、右側の「しだれ桜」が8分咲きといったところ。左側はまだまだのようでした。

 後の山の、「山桜」も満開です。

 これを、「桃源郷」というのでしょうか。

 雲頂庵のしだれ桜 3.jpeg

 「しだれ桜」のアップも撮りました。

 雲頂庵のしだれ桜 4.jpeg

 こちらは、後の山の「ソメイヨシノ」です。

 雲頂庵の桜 2.jpeg

 

 最後は、川沿いの道の桜の、道に散った花吹雪です。

 桜吹雪.jpeg







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新宿。


 新宿へ行ってきました。

 新宿の空は、狭いです。

 高層ビルが林立して、空を塞いでいます。 

 新宿 1.jpeg

 損保ビルの42階から写した新宿御苑です。

 桜が満開です。

 新宿 2.jpeg

 春爛漫です。




 

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桜 満開! その2。


 今日は、あちらもこちらも、どこを歩いても満開の桜でした。

 先ず、昨日、「川沿いの道の桜は、少しばかり勢いが衰えて・・・」と書いたのですが、今日はすっかり違っていました。

 満開の桜は、その質量がまったく違っていました。

 私が、「少しばかり勢いが衰えて・・・」と書いたことに憤慨して、一気に満開になったのでしょうか。

 華やかです。豪華です。

 満開の桜 1.jpeg

 満開の桜 2.jpeg

 満開の桜 3.jpeg

 満開の桜 4.jpeg


 こちらは、少し上流の道沿いの桜並木です。木が若いです。

 満開の桜 5.jpeg

 満開の桜 6.jpeg


 そして、市の運動公園沿いの桜並木です。

 満開の桜 7.jpeg

 満開の桜 8.jpeg

 満開の桜 9.jpeg

 ひらひらと降る花びらをたのしみながらの散策となった今日でした。




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桜 満開!


 散策の途中で見た、満開の桜たちです。

 桜1.jpeg

 桜4.jpeg

 桜7.jpeg

 桜3.jpeg


 川沿いの道の桜は、勢いが少しばかり衰えてきているのですが、こちらは見事な勢いです。

 桜5.jpeg

 こちらの桜も見事でした。

 桜8.jpeg

 そして、最後、こちらは男子校のキャンパス内に咲く桜たちです。

 桜6.jpeg

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ぼくたちはこの国を こんなふうに 愛することに決めた   高橋源一郎著 集英社新書 ④


 世界には、たくさんの国があって、建国宣言もたくさんあります。たとえば、すごく有名なアメリカ独立宣言は、こんな感じです。

「--- すべての人間は生まれながらにして平等であり、その創造主によって、生命、自由、および幸福の追求を含む不可侵の権利を与えられているということ。こうした権利を確保するために、人々の間に政府が樹立され、政府は統治される者の合意に基づいて正当な権力を得る。そして、いかなる形態の政府であれ、政府がこれらの目的に反するようになったときには、人民は政府を改造または廃止し、新たな政府を樹立し、人民の安全と幸福をもたらす可能性が最も高いと思われる原理をその基盤とし、人民の安全と幸福をもたらす最も可能性の高い形の権力を組織する権利を有するということ、である」---


--- なんでも「国」に押しつけないほうがいいんじゃないか、って思うんです。そんなことをしていると、「国」のほうからもいろいろ押しつけられそうだし。

「国」にはできることもできないこともある。やってもらったほうがいいことも、どちらかというとやってもらわないほうがいいこともある。

 そのことを考えたいです。---

 ぼくたちは、「建国宣言」ではなく「建国のことば」を発表した。ハラさんが、仲良くしている新聞の記者のひとに連絡して、ちょっとだけちいさな記事がでた。新聞ではなく、子ども新聞に。---

「ランちゃん・・・・」

「なに」

「さっき、メールがきたんだ。『名前のないくに(仮)』と国交を結びたい、って」---

「どこのくに?」

「・・・・イギリス・・・・」---

 テレビの画面に水卜アナウンサーがでてきて、こういった。

「ここでニュースが入りました。イギリスが、日本にある、名前のないくに・・・・・・?・・・・・・カリ・・・・を承認したとのことです。この・・・・・・名前のないくに・・・・・カリ・・・・・は、山梨県にあって・・・・」

 横で、水卜アナの説明をきいていた、ナンチャンが、不思議そうに、こういった。

「今日、エイプリルフールだっけ?」---


 三日後、イギリス大使館からものすごくおおきな車がやってきた。車の中から、映画の『ハリー・ポッター』のホグワーツ魔法魔術学校の先生みたいな、重々しい雰囲気の外国のひとが降りた。---

「わたしたち、グレートブリテン及びアイルランド連合王国は、あなた方の『名前のないくに(仮)』と国交を樹立し、外交関係を結びたい、と考えています。--- 今回、わたしが参りましたのは、女王陛下からのお手紙をお届けするためです」

 そういうと、その立派なひとは、一通の手紙を、ぼくに手渡した。---

「ハロー。こんにちは。--- 『名前のないくに(仮)』のみなさん、建国、おめでとう。--- わたしと同じように、あのひとからキャラメルの箱をもらった日本人に会いました。そのひとも、キャラメルの箱の持ち主を探しているようでした。もちろん、わたしたちは友だちになりました。いまでも、いい友だちです。なにしろ、夜中に電話しても、いくらでもはなしてくれる、やさしいひとなんですからね。---

 エリザベス二世

(わたしの本名はエリザベス・アレクサンドラ・メアリーです、だから、メアリーさん、って呼んでくださいね)」---




───────────────────────────────────────────────────────────────────────




 ハラさんが、いつも、ハンモックに揺られながら、携帯電話で話していた相手は、不眠症のエリザベス二世(イギリスとの時差の関係で、ハラさんはいつも昼に携帯で話していた)だったのです。

 上に出てきたキャラメルの箱の話が、この物語の大切なポイントになります。

 ランちゃん、アイちゃん、ハラさん、エリザベス二世の間には、キャラメルの箱を通じて共通項があります。

 この、キャラメルの箱の話は、この物語全体の通底に流れる基本思想となりますので、興味が湧いた人は、この本を読んでみて下さい。


 優しくて柔らかくてゆったりと話が流れていくのですが、中身は、なかなかに深遠です。

 何度も読み直したくなる、そんな内容の本でした。




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ぼくたちはこの国を こんなふうに 愛することに決めた   高橋源一郎著 集英社新書 ③

 

 少しずつ、ぼくたちの「くに」ができあがってゆく。ゆっくりと。--- ぼくたちの「くに」には、土地がない。そこにいるのは、四人の子どもだけ。---なにもない「くに」だから、つけてみたい名前もない。だから、「名前のないくに」。---

「オーケイ」アッちゃんがいった。

「なんか、悪くないと思うな。---でも、決定したわけじゃないから、『名前のないくに(仮)』でいいんじゃない? もっと名前がみつかったら、変えればいいんだよ」---

 @名前のないくに(仮)

 こんばんは。初めまして。こんど、「くに」をつくることになりました。ランちゃんといいます。よろしくお願いします。---

 @名前のないくに(仮)

---ぼくは、アッちゃんの命令で、毎晩、「名前のないくに(仮)」の「広報」担当として、いろんなことをつぶやいています。ここに、こういう「くに」がある、っていうことを知ってもらうのはたいせつなんだ。---

---ある日、ぼくがパソコンを開いたら、「名前のないくに(仮)」に宛てて、また、たくさんの返事がきていた。たくさんの批判や非難と、少しだけの応援。その中に、ぼくはこんなものをみつけたんだ。

 「こんにちは。初めまして。『@名前のないくに(仮)』さんとお呼びすればいいんでしょうか。ツィートを拝見していると、『ランちゃん』とお呼びしたほうがいいかもしれませんね。あなたのツィートを、ずっと読んでいます。とても興味深いです。いえ、ものすごく興味を惹かれました」---

 「ランちゃん・・・・・でいいですか・・・・・お願いがあります。わたしも、『名前のないくに(仮)』の『こく民』にしてもらえますか? 『こく民』になるのには、なにか試験があるんですか。それとも、なにか資格がいりますか? 教えてください。そうそう。ランちゃんのお家、ってちょっと変わってますよね」

 「わたしの家も、ちょっと変わった家なんです」

 返事を読んで、ぼくはうれしかった。--- どんな子・・・・・ひとなんだろう。ぼくは、その子のアカウント名をみた。

「アイと雪の女王」だった。---

 @アイと雪の女王

わたしの家も、ランちゃんの家と同じで、ちょっと変わっているかもしれません。おじいちゃんがやっているのは、なんといったらいいんだろう「伝統的なお仕事」です。おじいちゃんのおとうさんも、そのおとうさんも、同じお仕事をしていました。厳密にいうと、同じじゃないかもしれないけれど。同じようなお仕事。

 @アイと雪の女王

をしています。おとうさんも、そのお仕事を継ぐことになると思います。おとうさんは、いまは、そのための勉強をしています。おじいちゃんをみていると、そのお仕事はすごくたいへんそうです。だから、そのお仕事をおとうさんが継ぐのが、わたしは心配なんです。なんか、とても。--- 


 そういう、ツィッターでのやり取りが続いた後、ランちゃんたちは、「アイと雪の女王」さんの家に招待されます。


 アッちゃん、ユウジシャチョー、リョウマたちは、ぼくの家に集まった。決められた時間になると、玄関のチャイムが鳴った。---

「--- お迎えにあがりました」

 ぼくたち、「名前のないくに(仮)」の四人、それから、おとうさんは家の外にでた。道に、黒い、おおきな車が停まっていた。その車の横には、黒い制服みたいなものを着て、赤いネクタイをしめて、それから、白い手袋をはめ、帽子をかぶった男のひとがいた。その男のひとが、こういった。

「みなさまをお待ちしております。どうぞ、お乗りください」---

「到着しました」

 男のひとは、そういった。そして、ゆっくりとドアを開けて、外にでると、ぼくたちが座っている、うしろ側のドアを開けてくれた。

「ぞうぞ、お降りください」

 そして、ぼくたちは、車の外にでた。

 ぼくたちは、森の中にいて、木々に囲まれていた。冷たい、緑の匂いのする風が吹いていた。それから、どこからか、水の匂いもした。とても、新鮮な水の匂いだ。---

 やがて、ぼくたちは、ある場所にたどり着いた。そこは、森のいちばん奥のように思えた。ただもう木ばかりがあるところだった。そこに、ポツンと一つ、おおきな建物があった。その前では、黒い服を着た男のひとと灰色の服を着た女のひとが待っていた。ふたりとも、とても感じのいいひとだった。---

「お待ちしておりました」男のひとがいった。

「お茶会の準備はできております」女のひとがいった。

「ありがとう」アイちゃんがいった。---

「アイちゃんのおとうさん」

「なんですか」

「ちょっと、質問していいですか?」

「どうぞ」

「あのお・・・・・アイちゃんのお家は、なにをやっているんですか?・・・・・・・・・・・・・」---

「--- わたしたちの『お仕事』は、どの業種にも属していないんです」---

「たぶん、『お仕事』だとは思われていないからじゃないかと思います。あえて、説明するなら、『国を成りたたせる』お仕事、かな」---

「--- そもそも、われわれは、われわれの仕事がなんなのかを考えるのも、『お仕事』のうちなんです。というか、わたしも、わたしの父も、それから、その前のたくさんの先祖のひとたちも、いったいこの『お仕事』はなんだろう、どんな意味があるんだろう、って考えてきたんですね。そもそも、なくたっていいんじゃないだろうか、とか。実際に、ほとんど注目されていなかった頃もあったんですから」---

「そうですね。いま、わたしがいった、「文字に書かれている仕事」は、それほどわかりにくくありません。でも、それ以外の、はっきりとは書かれていない仕事もあるわけです。簡単にいうと、『お祈りする』という仕事ですね」---

「--- わたしたちは、いわゆる宗教というものに関係なく、祈りを捧げてきた家でした。おそらく、そんな家も、たくさんあったかもしれません。そして、いまでも、わたしたちと同じように、祈ることを、勝手に仕事にしている家だってあるかもしれません」---

「--- 亡くなったひと、なくなったものたちすべてを弔い、思いだすために、祈ってきました。それが、わたしたちの家の『お仕事』だったわけです。いったい、どうして、そんなことになったのか、じつは、わたしにもわかりません。でも、そういうものじゃないでしょうか。気がついたときには、そういう『仕事』をしなきゃならなかったのです」---




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 「そのひと」の『お仕事』は、「祈ること」だったんですね。

 「祈るのが仕事」。

 何という、優しくて柔らかくて美しい解釈でしょう。

 これほどぴったりの解釈はない、と、私は思うのですが、いかがでしょう?




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ぼくたちはこの国を こんなふうに 愛することに決めた   高橋源一郎著 集英社新書 ②

 

 --- 一回目の会議がはじまった。ぼく、アッちゃん、ユウジシャチョー、リョウマの四人がいる。---

「モンテヴィデオ条約というものがあります」アッちゃんはいった。--- 「そこにはこう書かれています。これは、ぼくが要約したものです。できたら、みんなは原文にあたってください。」

 第1条(「くに」であるための条件)

 1.そこに住人がいること。

 2.そこに場所があること。

 3.そこに政府があること。

 4.他の「くに」と関係を結ぶ能力があること。

「この四つがあるとき、『くに』は成立します。他に条件はありません。四つだけです。逆にいうと、この四つの条件を満たしていれば、自動的に『くに』ができるということになります。---」

 第3条(「くに」が承認されるための条件)

「くに」は、他の「くに」によって承認されなくても、存在している。だから、いつでも自由に、その「くに」の権利を行使して、「くに」としての仕事をすればよろしい。

 第7条(「くに」を承認するやり方)

「くに」を承認するときには、はっきりと「きみのところはもう『くに』と認めます」といってもいいし、ことばにしなくても態度で示すだけでもいい。

 第10条(争いが起きたときに「くに」がしなくちゃならないこと)

「くに」がいちばんたいせつにしなければならないのは平和であること。だから「くに」と「くに」の間でなにか争いごとが起きたときには、必ず、みんなが認めた平和な方法で解決しなくちゃならない。---



--- ぼくには得意ワザがない。アッちゃんは本をたくさん読む。だからなんでも知っている。---

 ユウジシャチョーは、スマホは二年生の頃から、アイパッドは三年から、パソコンは四年生の頃から使っている。---

 でも、リョウマはもっとすごい。

 リョウマはたべるのが好きだ。でも、料理もうまいんだ。なんでもつくる。リョウマはおかあさんとふたり暮らしで、おかあさんがいつも忙しいから、料理をつくるようになったんだって。---

 ぼくには、アッちゃんやユウジシャチョーやリョウマみたいな得意ワザがない。--- アッちゃんは「ランちゃんの得意ワザは『なんで?』だよね」っていうんだ。確かに、ぼくは、すぐに「なんで?」ってきく。いつでも、とこでも、「なんで?」って思うと、すぐに、そういう。そもそも、そのせいで、この学校にくることになったんだ。

 一年生のとき、もちろん、公立の小学校に通っていたときに、こんな問題がでた。

「リンゴが十コありました。アキコさんは七コたべました。リンゴはぜんぶでいくつのこっているでしょう」

 だから、ぼくは、手をあげて、こういった。

「せんせい」

「なに、ランちゃん」

「なんで、アキコさんは、七コも、リンゴをたべたんですか?」---


「では、つぎの文しょうで、さくしゃはどうおもったのでしょう。つぎのうちからえらびなさい。」

(1)びっくりした

(2)かなしかった

(3)おこった

(4)なやんだ

 こういうのもわからない。だから、ぼくは手の上にあごをのせて、考える。それで、手をあげる。

「せんせい」

「どうしたの、ランちゃん」

「なんで、答えが四つしかないんですか? もしかしたら、これいがいにもあるかも。それから、この答えは、さくしゃさんにきいたんですか?」---」


 そういう理由で、ぼくは、この学校にくることになったんだそうです。

 ぼくの方がまともだと、私も思いますが。


 --- ぼくの家には「憲法」たちがいる。いや、「憲法」がある、っていうのかな。--- ぼくの家の「憲法」たちは、一枚ずつ、冷蔵庫の扉にマグネットで留めてある。

「一・遅くなるときは、必ず連絡すること」

 とか。

「一・むかついているときでも、抱きしめ合うこと」

「一・デートに遅れるときには、連絡すること」

「一・友だちを連れてくるときには、必ず連絡すること」---

 これらは、ぼくの家でいちばん古い「憲法」たちだ。---

「一・朝起きたら『おはよう』ということ」

「一・夜寝る前には『おやすみ』ということ」

「一・しゃべるときには、相手の目を見てしゃべること」---

 もちろん、最初、「憲法」をつくっていたのは、おとうさんとおかあさんだった。それから、やがて、ぼくたちもつくるようになった。--- おとうさんはいう。「きみが、この家をでていったら、またどこかで、だれかと、新しい『憲法』たちをつくればいい。そのときまでは、この『憲法』たちのいうことをきかなきゃならない」

「それは、強制じゃないか」っていうひともいる。---「そういうのって、強制っていうのとはちがうんじゃないかな」ぼくがこういうと、理想先生はおおきくうなずいた。---「--- きみのおとうさんとおかあさんはちがう『家』で育った。なので、いろいろなところがちがう。趣味も考え方も好きな俳優も。でも、一緒に『家』をつくることにした。それで『契約』をしたのだ--- きみのおとうさんとおかあさんは『契約』を結んだ。約束を忘れないために。その成果として、きみの家では『憲法』たちが生まれた、というわけだ。けれども、ほんとうのところ、たいせつなのは、その『家』であり『家族』だろう? ---そこが、きみの『家』であり『家族』でありつづけるために必要なのは、一つ一つの『憲法』じゃない。その『家』ができるときに生まれた『精神』なのさ」---

--- 世界中には、いろいろな「家」がある。おおきな「家」、ちいさな「家」。お金持ちの「家」、そうでもない「家」。堅苦しい「家」、自由な「家」。---

 「うーん」アッちゃんが呻いた。

「『第11条 国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与えられる』って書いてある。ということは、『このひと』も『国民』のひとりだから『基本的人権』をもっているってことだ。では、『基本的人権』っていうのは、なんだろう。それは、あちこちにいろいろ書いてある。でもね、よく考えてみると、変なんだよ。

『このひと』は『日本国の象徴であり日本国民統合の象徴』って書いてあるから、22条2項の『国籍を離脱する自由』はないよね。それから、第2条で『皇位は、世襲のもの』と書いてあるから『両性の合意のみ』でオッケーな24条1項の『婚姻の自由』もない。それから、4条で『国政に関する機能を有しない』と書いてあるから、15条の選挙権や被選挙権もないし、たぶん、21条1項の『表現の自由』もないんじゃないかな。えっと、それから、なんだっけ」

 そうやって、ぼくたちは、気の毒な「そのひと」のことが書かれている「憲法」を、ずっと読んでいった。


 「そのひと」の話は、この後、大きく展開していきますが、続きは、次回に。




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ぼくたちはこの国を こんなふうに 愛することに決めた   高橋源一郎著 集英社新書 ①


 読み終えて、こんなに暖かくて柔らかい気分になれたのは久し振りです。

 小学生の男の子が、「くに」をつくる話です。

 小学生の語り口で書かれていますから、言葉は平易です。

 言葉は平易ですが、実は、中身は深遠で高尚で少しばかり難解かもしれません。


 主人公の男の子が通う学校は、少し変わっています。

 どんな風に変わっているかというと・・・・・・


「--- 本は図書室にだけじゃなく、じつは学校中に置いてある。廊下にも、階段にも、トイレにも本棚がある。ハラさんが、読みたいなと思ったときいつでも読めるように、あらゆるところに本棚をつくったんだ。

 いや、本というものは、「ぼくを読んで!」という光線をだしているので、その光線を、いつもぼくたちに浴びさせるために、あらゆるところに本棚をつくった、ともいわれている。---」

「--- この学校は、とても静かだ。他の学校よりずっと。他の場所よりもずっと、だ。そんな気がする。なにもかもが、ゆっくり動いている。時間がゆっくり流れている。雲がゆっくり流れてゆくみたいに。カタツムリが歩いている(あしがあるんだよ)みたいに。---

 この学校に入ると、クラスにではなく、子どもたちは、「プロジェクト」に入る。なにかやりたいことを選ぶ。それが「プロジェクト」だ。おいしいものをつくるとか、机や椅子や鳥小屋やレストランをつくるとか、劇をつくるとか、文章をつくるとか。いろいろ。---」

「--- ぼくたちの学校には不思議なことが、いくつもある。--- ぼくたちの学校には肝太先生という先生がいる。--- 肝太先生は、こういった。「この前、わたしは、みなさんに『平和』のはなしをしました。『平和』の問題こそ、自由に考えなければなりません。『おとな』になって考える必要があります。さて、想像してみてください。二つの国があります。その二つの国の間には海があって、そこに、ちいさい無人島がある。だれも住んではいません。でも、長い間、その無人島がどちらの国に属するのか、二つの国は争ってきました。ときには、どちらの国も忘れたふりをしたこともあります。けれども、なぜか、このごろになって、その無人島のことで、再び、激しく争うようになりました。いまは、どうやら、その無人島は、あなたちの国のもののようですが、もう一つの国は、強く、自分たちのものだと主張しているようです。そればかりか、その無人島の周りでは、その国の軍艦が姿をみせ、飛行機も旋回しています。いったい、どうすればいいのでしょうか」---


 なにやら、現在の日本の政治の話になってきたではありませんか。


 そんな学校で、主人公の男の子(たち)は、「くに」をつくろうと思い立つ。


「--- ぼくたちは、夏休みに「くに」をつくることになった。いいだしたのは、ユウジシャチョーだ。--- ぼくたちは、いろんなものをつくる。サイエンをつくって、キュウリやダイコンをつくる。--- キュウリを育てるのは、宿題でもないし、成績にも関係ない。ぼくたちの学校では、宿題はでないし、成績もつけない。---

「くに」か。なんだかおもしろい。そんな気がする。

 そして、ぼくたちは、まず、ババちゃんのところへいった。それが、決まりだ。ババちゃんは、ぼくたちのプロジェクトを担当している「おとな」なんだ。--- それから、ぼくたちは、園長さんのハラさんのところへもいった。ハラさんを探すなら、まず、校庭にいかなきゃならない。というのも、ぼくたちの学校には「園長室」がないからだ。学校をつくるとき、ハラさんが「いらない」といったんだ。--- 

「ハラさん、入っていい?」とぼくはいった。

「ちょっと待って」ハラさんはいって、携帯を耳から離した。ハンモックが微かに揺れている。--- ハラさんが携帯電話に向かってなにかいった。英語だ。それだけはわかった。--- 」


(ハラさんが携帯電話で話している相手が誰なのか?この話の最後に分かります。びっくりする仕掛けになっていますので、ここで明かすことはできません。)


 というふうにして、「くに」づくりが始まります。

 「くに」づくりは、簡単ではありません。

 ぼくたちが「くに」をつくるときに考えることが、先ほどの無人島の話のように、読み手の私たちが暮らしている日本の現在を考えることに繋がっていきます。

 そうか、そういうことか、と思わされることしばしば。

 私が面白いと思ったところを抜き出して行きますが、長くなりますので一旦ここで切ります。






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まさかの雪!


 天気予報では、一日中、雨でした。

 朝から降っていた雨がみぞれに変わり、みぞれが、何と、雪に変わりました。

 「まさか」の雪となった、冷たい「春分の日」でした。

 雪 1.jpeg

 雪 3.jpeg

 雪 2.jpeg





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コーヒーの花。


 コーヒーの花が咲きました。

 見てください。

 コーヒーの花。.jpeg

 でも、今年はこれだけ。

 寂しい限りです。






 

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